(株)カルモア フレグランス事業部
出来ることは全部やる!柔軟な対応力で想いを実現する香り設計のご提案事例

「香りって好みがあるから難しい」、「香らせたい空間への機器の配置が難しい」
「噴霧器を目立たせたくない」
お客様より日頃このようなご要望を頂く事が多いです。
弊社では香りの標準ラインナップとして8種類、
ディフューザー機器(噴霧機)を3種類取り扱っており、
対象とする空間に対して柔軟に対応できる様取り揃えておりますが、
それでも空間やそのデザインは様々ですので
既製品の枠に囚われる事なく柔軟な発想でお客様のご要望にお応えできるかが、
コンサルタントとして重要となります。
特に私達は元々(今もですが 笑)脱臭、空気衛生のエンジニア集団ですので
オーダーメイドで空気品質を向上させる事は得意なのです。
本稿では今までの香りのご提案事例の中で
特にオーダーメイド色の強かった案件をご紹介致します。
目次
1. 香らせたいけどディフューザーは見せたくない
2. 解決策 ~どうするか~
3. 実証実験 ~できるか試してみる~
4. まとめ
1. 香らせたいけどディフューザーは見せたくない

この案件は内装デザインを設計、施工する会社様よりご相談を頂きました。
とあるテナントで3つのお部屋で香りで表現したいとのご要望でした。
部屋A:応接室(14m2 天高約3m)
部屋B:待合室(13m2 天高約3m)
部屋C:トイレ(2m2 天高約3m)
それぞれのお部屋が離れており、当初は置き型のディフューザーをご提案させて頂きました。

●置き型ディフューザー
小型ディフューザー(左)VS-860B
中型ディフューザー(右)VS-460
小型のディフューザーは静音タイプで対応容積も小さいのでトイレに
中型ディフューザーは拡散用のファンが搭載されており、比較的広い空間でご使用頂けるのでカウンセリング室と待合室にご提案させて頂きました。
ここでお客様のご要望として、
「内装デザインとの調和性が低いので出来ればディフューザーを隠したい」とのご要望を頂きました。
北欧風のデザイン、木材と真鍮を基調とした柔らかでナチュラルな空間に
無機質な金属感剝き出しのディフューザーは冷たい印象を持たせマッチしなかったのです。
2. 解決策 ~どうするか~

当初は置き型のディフューザーを木箱に入れて目隠しするなどを考えましたが、
香料ボトルの交換やメンテナンスが手間になる事を考慮し、断念しました。
そこで、根本的に発想を転換し、壁や天井に噴出口を設置し、香りを広げるというアイディアに至りました。

具体的な方法としてはダクトインタイプのディフューザーを使って
チューブ配管を敷設し、各部屋の噴出口より香りを供給するというものです。
●ダクトイン型ディフューザー DQ-5000A
このディフューザーは通常ダクトインタイプとして、
空調機ダクトに配管で接続し、給気口より香りを供給する事を想定した製品で、
イベントホール等の大空間用のディフューザーです。
弊社の実績でも大型オフィスビルの空調機に設置している実例があります。
●ダクトイン型ディフューザー ダクト設置例
3. 実証実験 ~できるか試してみる~

ダクトイン型のディフューザーを天井の噴出口から噴出させるには
幾つか確認しなくてはいけない事がありました。
①アロマエアーを天井高さまで揚げられるか(揚程高さの問題)
②配管にドレンが堆積しないか(配管内結露の問題)
③十分な流量が噴出されるか(圧力損失の問題)
いつもは1m程の配管で空調ダクトに設置するのみですので
上記の問題はクリアされていますが、今回については確認が必要です。
上階に噴出口を設置し、適切にアロマが噴霧されるかを確認しました。
実験として、下階でディフューザーを設置し、会社の階段を使い上階まで配管を伸ばしまた。

結果は下記の通りです。
①問題なく噴霧出来ていた。(配管長さ15m、揚程高さ5m)
②ドレンの堆積はほぼ無かった(配管内に多少の水滴が付く程度)
③流量は定格流量の半分程になっていた。(圧力損失による減少)
噴霧動画▼
③については正規の流量が多いので本件についてはむしろちょうど良い流量でした。
元々このダクトイン型は大型イベントホールなどに向けた製品でしたが、
イベントホール程の広さで無くとも、このような噴霧方法でもアリだと思います。
新しい発見でした。
上記より、問題なくご使用頂けると判断し、実際にご提案させて頂きました。
実証実験を含めたご提案に大変満足し、お喜び頂けました。(やってよかったです)
まとめ ~まずはご相談下さい!~
今回の件はかなりオーダーメイド色の強い案件でしたが、
既存製品でも工夫次第で表現幅を広げる事が可能です。
私たちはお客様の空間に対する想いを香りで実現するコンサルタントです。
単に香りを届けるだけでは無く、如何にお客様のご要望、ご期待にお応え出来るかが重要と考えています。
元々の私達のフィールドである脱臭エンジニアとしての知識、経験を基にオーダーメイドでお応え致します。
もし、こんな場所で使えるかな?こんな風にして香らせられるかな?など
ご要望等ございましたら是非ともお問合せ頂けますと幸いです。
シュヴァリテエール(Suvalite Air)は実空間でのトライアルが可能です!
ご興味がございましたら是非弊社までお気軽にお問い合わせください。
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